小松市について

小松サマースクールの開催地である石川県小松市についてご紹介します。

自然

北西部に日本海、東には霊峰・白山を望む、豊かな自然に包まれた小松市。

 

美しい里山の風景が残る山間部には、大倉岳高原スキー場、十二ヶ滝や荒俣峡などの景勝地が数多くあります。

 

また、四季折々の美しい姿を魅せる木場潟は、加賀三湖の中で唯一自然のままの姿で残された潟として知られています。潟から望む雄大な白山の眺望は絶景です。木場潟の周囲6.4キロに整備された木場潟公園は、市民の憩いの場となっています。

Photo credit:石川県観光連盟

自然に恵まれた小松では、豊かな食文化が育まれてきました。手取川の周りに広がる加賀平野では、農業が非常に盛んに行われており、米やニンジン、トマト、加賀丸いもなどの四季折々に旬の加賀野菜が手に入ります。

 

郷土料理として伝えられる「柿の葉寿司」、松尾芭蕉が奥の細道の途中で食べたとされる「小松うどん」、小松市発祥の「塩焼きそば」、JRと小松市が開発しふるさと食品コンクールでの農林水産大臣賞を受賞した「トマトカレー」、カニの身を甲羅に詰めてそのまま揚げる「カニの甲羅揚げ」など、ご当地グルメも豊富です。

 

また、霊峰白山から湧き出る清流にも恵まれ、全国でも有数の酒処となっています。石川県には日本酒を製造している蔵元が数多くあり、小松も例外ではありません。特に、小松で醸造されている「神泉大吟醸」は、金沢区国税局酒類鑑評会(平成26年)で最高賞を受賞し、政府専用機の正式機内酒として採用されています。

温泉

市内には、効能の違う温泉が点在し、いろいろな温泉を楽しめます。そのうちの一つ、粟津温泉は、白山を開いた高僧・泰澄大師が養老2年(718 年)に発見したと伝えられる由緒ある温泉です。


純度100%の芒硝泉(ぼうしょうせん)は天然の有効成分をたっぷり含んでおり、きめ細やかな肌触り、高い美容効果や解毒作用で有名です。温泉文化の奥深さも粟津の魅力です。宿のおもてなしは厚く、街の情緒は豊か、祭りも盛んです。


お湯を慈しみ、食楽を堪能し、おもてなしの情趣を味わう文化をぜひお楽しみください。

Photo credit:石川県観光連盟
Photo credit:こまつ観光物産ネットワーク

歌舞伎

小松市では、江戸時代から250年間にわたって「曳山子供歌舞伎」が受け継がれており、毎年5月の「お旅まつり」で上演されます。全国でも珍しい子供歌舞伎として、見どころの 1 つとなっていま す。この「お旅まつり」も、加賀藩三代藩主・前田利常公ゆかりの祭と言われており、360 年の歴史をもつ伝統ある行事です。

 

また、歌舞伎「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」も小松市にあります。小松市のイメージキャラクターである「カブッキー」は、「勧進帳」に登場する弁慶をモデルにしたものだそうです。

九谷焼

小松市が世界に誇る伝統文化の一つに、「九谷焼」があります。九谷村という村が発祥の地とされており、時代は江戸時代初期までさかのぼります。

 

その後、何百年も経ったのちに本格的な磁器の生産がはじまり、明治期には海外にも輸出されるなどしてさらなる発展を遂げ、現在に至っています。赤、黄、緑、紫、紺青の豪快で渋い色調で描かれる優美な絵柄は、独特の魅力があり非常に高い評価を得ています。

Photo credit:石川県観光連盟
Photo credit:こまつ観光物産ネットワーク

ものづくりと科学

江戸時代、前田利常公の政策によって城下町に職人が集められて以来、ものづくりのまちとして発展してきた小松。

 

今では世界的な機械産業、電子 部品、繊維、バス、パーテーションなど多様な産業集積が進んでいます。その高い技術力を継承し科学技術国をリードしていく人材の育成と、産業の集積を目的に、「サイエンスヒルズこまつ」が整備されました。敷地内の「ひととものづくり科学館」では、科学を遊びながら学ぶイベントが行われています。

小松市

所在:石川県南部

人口:約11万人

アクセス(東京~小松)

飛行機でアクセス:羽田空港~小松空港

(約1時間)

 電車でアクセス:東京駅~金沢駅

(北陸新幹線で約2時30分)、

金沢駅~小松駅(在来線で約30分)