『おひとりさまの老後』『女ぎらい ニッポンのミソジニー』『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』『人生のやめどき』『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』など
著書① 1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。 ② 2011年度、「朝日賞」受賞。受賞理由「女性学・フェミニズムとケア問題の研究と実践」。 ③ 2019年、フィンランド共和国からHän Honours受賞(長年の男女平等への貢献に対する感謝状)。 ④ 2020年、「アメリカ芸術科学アカデミー会員」に選出される。
受賞歴東京大学がわたしを入学式の祝辞に招いたのは、女子学生比率2割の壁を超えたい、という思いからでした。受験生の女子比率が高くならない限り、合格者の女子比率も高くなりません。18歳になるまでに、女の子の挑戦する気持ちを挫くような教育環境のもとで子どもたちが育ってきているからです。それだけではありません。 正解が1つしかない問題の正答率の高い子どもたちを選抜することにどんな意味があるのでしょうか。世の中にまともな疑問を持ってみれば、世の中は謎だらけです。ご一緒に考えてみましょう。
高校生へのメッセージ
富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。平安女学院短期大学、京都精華大学などの助教授、ボン大学、コロンビア大学などの客員教授を歴任した後、2011年度まで東京大学大学院人文社会系研究科教授、2012年度から2016年度まで立命館大学特別招聘教授。現在は東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長を務める。専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。
上野千鶴子 氏 2021