小松サマースクール実行委員会の代表を務めます、徐夢荷と申します。
小松サマースクールは2014年より、参加する高校生に「他人を知って、自分を知る」きっかけを提供しています。
私は18歳のときに初めて中国を離れ、留学のために日本に来ました。それまで閉鎖的なコミュニティで育ってきたために、進路には「正解」があると信じ込み、敷かれたレールの上を懸命に歩んできました。そのため、来日して「大学」という自由な環境に身を置き、多くの選択肢を目にしたとき、どのように生きるべきか非常に戸惑いました。
そんなときに出会ったのが小松サマースクールでした。初年度の2014年は大学生スタッフとして参加し、多様なバックグラウンドを持つ大学生や高校生、様々な分野で情熱を注いで活躍する社会人と出会いました。それをきっかけに私は初めて、「自分は何がしたいのか」「自分の強みを活かしてどのように世界に貢献したいのか」と考えるようになり、生き生きと学び、生活する体験をしました。
その後、私はいろいろな方と出会う中で、かつての私と同じように、進路の「正解」に縛られている人がたくさんいることに気付きました。小松サマースクールは日本の地方発のプログラムとして、高校生にたくさんの出会いときっかけの場を作り、「人生の選択肢はたくさんあること」や、「自分らしく生きることの楽しさ」を伝えたいと思います。そして、小松サマースクールに関わった人たちがつながって大きな輪となり、世界にポジティブな影響を与えていくことを夢見ています。
小松サマースクールは、これまで国内外の多くの方々に支えられて今年で9年目を迎えることができました。皆様から頂いた恩恵を糧に、未来を創っていく若者を全力で後押しし、社会に貢献してまいります。
どうか、これからもお力添えのほど、よろしくお願いいたします。